ネジ頭のなめり

ネジを多用していると頭をなめてしまうことがある。ネジを締めているときになめることが多い。ねじ込んでいる途中で頭をなめてしまうと最悪である。押しても引いてもだめになるので、ペンチなどを使って苦労して抜く羽目になる。

たとえ締まったとしても、部品を取り替える必要があるときに外すことが出来なくなって、「さてどうしよう」と立ち往生してしまう。皆さんも、このような経験をしたことがあるのでは。

DIY店をウロウロしていると、アメリカからの輸入品であるが以下のような製品を見つけた。ドライバの先に数滴付ければ、なめたネジを回すことが出来るというものだ。「ほんまかいな?!」と思ったが、だめもとで購入してみた。数CCしか入っていないのに結構な値段である。まゆつばと思われるが「軍用」と書いてある。





中身の液体を観察すると、細かい金属片がドロドロとした液体に混ざっている。この細かい金属片が、なめてしまったネジの頭とドライバの間に入って、金属片と液体の粘度の微妙な組み合わせによって、ネジ頭とドライバの間に新たな摩擦力を生み出す仕組みのようだ。ノウハウは、この金属片の硬度と大きさ及び液体の粘度にあると見た。

うんちくはさておき、本当に使えるかどうか試してみた。試したのは水道の蛇口の分解だ。長年の使用で水道水のカルシウム分が付着してネジは完全に固着している。以前、パッキンを交換する目的で分解しようとしてネジの頭をなめてしまった。仕方ないのでほったらかしにしていた。

取扱説明書によると「押す力8、回す力2の配分でドライバを回す」とある。なかなか難しいオペレーションであるが、「そんなつもりで」やってみることにする。






「押す力8、回す力2の配分」でドライバを回すと、不思議なことになめてしまって全くドライバがかからなくなってしまったネジが回るではないか。

本当に不思議である。このネジはステンレス製で水道水に含まれるカルシウム成分により完全に固着していたのであった。

これらの汚れを、電気ポット洗浄剤(錠剤のもので電気ポットに放り込んで暫く沸かして放置後に洗浄するもの)を使用して簡単に汚れが取れたのである。家を建ててから13年くらい一度も掃除していなかった分がこびりついていたが綺麗に洗浄できた。





それにしてもネジ外しの「スクリューグラブ」という製品は、少々値が張るが使える製品だった。




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