C520の修理(再生)

スタンダード社製往年の名機C520を再生する。しばらくQRTしている間に動作しなくなった。




分解

このC520は電源を入れても全く反応しない。ICを中心としたデジタル部分は殆ど痛んでいないはずなので、電解コンデンサと設定保持用バッテリーの交換を行って再生することにする。

まず、分解である。バッテリーパックとの接続金具(写真の光っている部分)を4つのビスを外して取り外す。(下の写真参照)この金具はバッテリーパックを固定する留め具(写真左端)のバネも兼ねているので、金具を外したときに留め具を無くさないように。



次に、ツマミを外した後に背面の2カ所のビスを外す。かなり固めに固定されているのでネジ山を壊さないように注意が必要だ。



電源供給用のプラグの蓋を外しておく。(下の写真参照)これでC520が前後半分に割れて開くことが出来るようになる。



下の写真に、C520を半割にして分解した様子を示す。ツマミとパネル(写真上部左、アルミ製のものとゴム製の保護カバー)左端のコネクター3カ所(写真左側オレンジの部分)を外す。



下の写真は、基板を止めている4本のネジを外すことによって基板が外れた様子を示している。基板の下(写真左)にはパワーユニットが格納されている。今回は、この部分はさわらない。



下の図に基板上のコンデンサの配置と仕様を示す。超小型電解コンデンサとチップ電解コンデンサの2種類で、合計17個のコンデンサが付いている。



取り替え部品(コンデンサ、ボタン電池)を表にまとめると以下のようになる。

種類 仕様 個数 備考
超小型電解コンデンサ 220μ、6.3V
チップ電解コンデンサ 33μ、6V
4.7、25V
1、50V
RC2016 3V


ボタン電池の取り外し

ボタン電池を取り外す。下の写真は取り外したときの様子。使用しているはんだごては40Wのものを用いている。部品が狭い場所に取り付けてあるので、他の部品を損傷しないように注意する。



部品を取り外した後にはんだが残るので吸い取って綺麗にしておく必要がある。はんだ吸い取り用の道具は下の写真のように2つ用意した。場所によって使い分ける。吸引力を使用したもの、銅の網線を使った毛管現象を利用したもの、どちらも有用だ。






コンデンサの取り外し

コンデンサにはリード線が付いているタイプと基板に直接接続する面装着タイプの2種類がある。コンデンサの取り外しは、「無線機のレストア(http://www.geocities.co.jp/Technopolis/4490/index.html)」を参照したが、かなり難しそうなことが判明。私の技量では、特殊な道具がないと基板を痛める危険性がかなり高い。

とりあえず、スタンダード仙台支店に見積もりを出してみることにする。C520は、受信バンド拡張性などの面で今でも人気がある機種で、素人がいじくり回してジャンクと化すのはもったいない。

スタンダード仙台市店に修理を依頼して1週間ほどして修理が完了した。元通りで運用に問題ない。下の写真は取り替えたコンデンサー、ボタン電池、PTTスイッチである。

対応も良心的で、交換部品を送り返してきた。



c520-10





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