帆船模型の制作

北国の長い冬にプロジェクトを考えている。帆船模型の制作だ。以前、  社製のキットを購入していたが、制作時間が作れないのであきらめていた。

帆船模型は、文房具店の大手 伊東屋を中心に「ロープの会」が全国的な組織だ。その規模、レベル、会員数は半端ではない。「ロープの会」へ入会するためには、帆船模型を製作し、そのレベルが会の規約をクリアしないと入会できないという厳しい決まりがある。

メンバーは、日本を支える重要人物が多い。

さて、話を元に戻すと、今回、挑戦する帆船模型は有名な船「CuttySark」だ。スケールは1/90、全長73cmの本格的なモデルだ。イタリー製で木造、センターキールにフレームリブを組み合わせる竜骨組み立て型である。

キットとはいえ開けてビックリ、精度全くなしで、そのまま制作していくと完成にほど遠い。そこで、小さな部品は別として船体を一から作り直すことにした。また、カティーサークは船体のカーブが緩く初心者向けという。下の写真は完成写真。





キットのメーカーは以下のロゴマーク、イタリア製のようだ。





センターキールとフレームリブの図面。図面はしっかししているがキットに入っているフレームリブは、寸法が図面に全く合っていない酷いものだった。作り直しである。






センターキールにフレームリブを組み合わせた概念図。





制作に1年以上かかると思われるので場所の確保、船の台の制作から。はたして生きているうちに完成するのだろうか、どうなることやら。




センターキールとフレームリブを図面からトレースしシナべニアに書き写す。卦書きが出来たら糸鋸で切り取る。センターリブは左右対称になるので片側だけをトレースして裏返して卦書く。







センターキールとフレームリブの切り出し。まずはセンターキールを切り出す。糸鋸の懐に限界があるのでセンターキールの長手方向は一気に切れない。切れない部分は手鋸で切断する。







次に、フレームリブを切り出す。ハルの曲線を出すためにフレームリブは微妙なカーブを描いている。大まかに糸鋸で切り出し、あとはやすりで微調整。フレームリブはハルのカーブのほかに、床のカーブの基礎となるので時間をかけてやすりで微調整が必要。いずれにしても、ここらへんでいい加減なことをしているとあとで作り直しになる。






さて、長い間制作期間がかかるということで、船を固定する台を制作。制作中にセンターキールを曲げないためにも必要不可欠なものである。








切り出しの終わったセンターキールとフレームリブは、それぞれ微調整が必要だ。これを怠ると失敗する。今まで2度ほど失敗を経験している。その度に挫折を繰り返したのだった。

センターキールの調整風景。









フレームリブの調整も併せて実施。ちょうど空を見上げると航空ショーの飛行機が飛んでいる。






フレームリブを一つずつ丁寧に整形していきます。カーブが選定のハルを形作るベースとなるので慎重にも慎重を重ねてやすりで少しずつ修正していきます。まず一番のフレームリブ。






センターキールとフレームリブを接続します。






2枚目と3枚目のフレームリブをセンターキールに取り付けたところ。フレームリブの上部は微妙にカーブしており甲板の形状を決めるので慎重にカーブを調整していく。









上から見たところ。センターキールとフレームリブが正確な直角になっていなければならない。今は仮組なので木工ボンドで接着するときに正確な直角を出しながら調整する。3枚で半日かかるので、フレームリブは全部で13枚、骨だけ完成するのに何日かかることやら。






フレームリブを一つ一つ整形してセンターキールにはめ込んでいく。まー、これが大変!仮組をしているところ。

今後、5o幅の板を張りながらフレームリブを再度調整する。気が遠くなりそうな作業が続く。










仮組をしてセンターキールとフレームリブを大まかに調整して接着に入る。ここで重要なのはセンターキールとフレームリブを正確に直角に接着することである。

角に下の写真のような補強を入れてそれを確実にすることにする。





切り出した補強材。








センターキールとフレームリブを接着する。直角を正確に出す必要があるので固定材を対角に入れる。見てくれはどうでもよいので木工ボンドを塗りたくる。







センターキールとフレームリブの接着が完了。






デッキの切り出し。バルサ材を切り出してデッキの下地にする。この下地の上に3mm幅の板を張っていく。







デッキ下地を調整して合わせているところ。中央部の幅が標準のバルサ材8cmでは足りないので5mmほどバルサ材を足す。写真下部の細いバルサ材は足りない部分を補うバルサ材。






マスト部分の補強のために補強を入れる。マスト補強用のブロック。






マスト補強材を接着したところ。






デッキの下地をフレームに張り付ける。フレームリブの幅に合わせるために幅より少し大きめのデッキ下地とする。内側は見えなくなるので木工ボンドを塗りまくる。








デッキ下板の調整

デッキの下板が一部完成。フレームリブの凸凹を調整して綺麗なカーブを描くように修正中。







デッキに板を張る。一枚一枚丁寧に張っていく作業は地味で根気がいる。少しずつ気長にやっていくつもりだ。





メインデッキが張り終わった。ハルの曲線に合わせて淵を削っていく。気の遠くなるような作業。






甲板が張り終わった。これからハルに移る。ハルをきれいに仕上げるためにテンプレートを作った。このテンプレートを使い左右対称にハルを張っていく。







船体の整形は、時間がかかるし飽きてくるのでマストを作り始める。マストのパーツを一通り切り出した。3本マストで部品は単なる丸棒なのでテーパーに加工する必要がある。






マストを組み立ててみる。マストを立てている冶具は実は歯ブラシ置き。ついでに瞬間接着剤もぶら下げておく。マストの太さがパーツの穴の大きさに合っていないのでカッターとやすりで調整する。結構やっかかいでめげそうになる。一遍にやろうとするとストレスになるが少しずつやると気晴らしになるから不思議だ。






新しい工具を購入。ピンバイス。もともと手芸用でビーズ球に穴を開けるドリルである。0.8mmから3mmまでの刃が付いている。金具を取り付けたり糸を通す小さな穴を開けるのに使う。刃付きで1000円くらい。





船体のハルばかりやっていると気が滅入るのでデッキ上の小物も併せて気晴らしに作っています。





スタン部分。船底のカーブがきついのでバルサ材で補完する。





バウ部分。カーブはきつくないが舳へのつなぎのために同じくバルサ材を挿入。カッターナイフとやすりを使った地味な仕事である。ずっとやっていると滅入るので艤装をやって気分転換をしながら。




つづく

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