ソニーのデジタルビデオカメラDCR−PC100

動画環境の整備

DIY先進国 アメリカのHPを見ていると動画の掲載が普通だ。確かに木工技術などは写真だけではなかなか表現できないノウハウがある。

(ビデオカメラ)
ということで木工作業中の様子をビデオで撮る環境を整えることにした。miniDVを使用するSONYのDCR−PC100(1999年製)というパスポートサイズのハンディカムというビデオカメラを所有しているので それを使うことにした。

今やビデオカメラはすべてSDカードやHDDに保存するの物がほとんどで小型化が著しい。15年前の製品だが、カールツアイスのレンズが使用されていて画面が明るいこと、データーがデジタルで保存されること、100万画素をこえる画質で映像的には十分満足できること、パスポートサイズで比較的小型であることを勘案して古いものを使用することにした。

また、使い続けていくうちに部品が手に入らなくなることが想定されるため、オークションで不動品を手に入れておくことにする。部品取りには使えるだろう。比較的良さそうなのが不動品としてオークションに出されていたので競り落とした。実際に送られてきたものを見てみると外面は傷や汚れが目立つが内部は十分部品取りに使えそうだ。レンズにもカビなど無し。

それにしても、SONY製品は精巧に作られている。今でこそ衰退の一途をたどるSONYだが、ユニークな市場に無い製品を供給していた以前のSONYを髣髴とさせる製品だ。






電源を入れたがやはり不動品だ。原因を調べてみると下の写真の○の部分のフィルム配線が切れていることが分かった。miniDVを出し入れするふたの部分にあるフィルムだ。ふたの開け閉めで耐久性が無かったものと思われる。ここさえ繋げばまた動き出すだろう。繋ぐのは難しそうだが・・・






不動品だが部品の状態は比較的良く部品取りには使えそうだ。これで壊れても当面 部品の心配はしなくてよさそう。手前が競り落としたもの。




(ビデオキャプチャ)
以前から持っているI-OデータのGV-MDVD3を使う。この製品はハードウエア・エンコードでパソコンのCPU負荷が少ない。また、s-video端子による入力とUSB端子による出力を備えているので、miniDVベースのビデオカメラには好都合。トリトンの教育ビデオをキャプチャしてPCに取り込んだときに使用した




ソニーのDV機分解(DVR PC100)

オークションで手に入れた不動品から使えそうな部品を取り出すために分解してみた。昭和30年代にソニーが作っていた小型ポータブルテレビやテープレコーダーを髣髴とさせる工夫が随所に見られると同時に、耐久性を犠牲にして無理やり小型化を優先している部分が同居していてとても興味深い。

この製品が作られた1999年頃は、生活スタイルさえ変えていくユニークなワクワク感がある製品作りをしていた従来のソニーが、ものづくり分野では、ただの小型で精巧な機械製品になっていき、映画や音楽といったエンターテインメントの分野に進出し始めた変遷期に当たる。この製品を見ていると、従来からのソニーと衰退していくソニーが同居しているように感じられて感慨深い。

話は逸れるが、私がポータブルビデオレコーダーを最初に見たのは映画バックトウーザフューチャーに出てくるビクターのVHSビデオテープを用いたものだった。肩に担いで撮影できる超小型さに当時 目が釘付けになったことを覚えている。付属機材を含めてアタッシュケースみたいな持ち運びできるケースに入っていた。40万円くらいだったのでもちろん買えなかったが・・・

それからビデオテープの規格が変わりデジタル化されて画素数が飛躍的に増加した。ソニーはパスポートサイズを売りにした小型ビデオカメラ ハンディカムというブランドを確立する。





下の分解図を参考に分解してみる。







光学系は分解していないが、その他の部分は分解してみた。







レコーダーの心臓部、実に見事な小型化である。ただし配線がフィルム配線となっていてかなり無理にルート設定している。特に蓋の開け閉め部分の配線は繰り返し曲がる個所で耐久性に問題有り。








ジョグダイヤル部分。ジョグダイヤルは回転と押し込みの2アクションで操作できるし多機能スイッチなので機器全体の小型化に一役買っている。発想は良かったが耐久性がないのが欠点。








工学系ズームスイッチ部分。この機種はズーム速度が速すぎて使いにくい欠点がある。これも小型化が裏目に出ているところか。








miniDVを出し入れする蓋の機構部。狭いスペースにパンタグラフ機構を採用して素晴らしい。実に良く工夫されている個所だ。








光学系とコンピューター部分。実にコンパクトにまとめられている。まだ手を入れていないがなかなか手ごわい。ここでも見られるがフィルム配線の取り回し。明らかに無理がある。プリント板を含めた部品配置設計がいまいち。








機構部を覆うケース部分。精度良いプラスチック部品だ。黒い部分はDV出し入れのふたになる。先ほどのパンタグラフ機構との組み合わせで開閉するようになっている。片手で操作できるようにふた部分にスイッチ類が集中している。









再びDCR−PC100

オークションを徘徊していたら800円ジャンクで出ていたので思わずポチッてしまった。これで2台目。精巧な工業製品を見るとガラクタと分かっていながら手にいれたくなる。いったいどういう性格をしているのだろうかと自己嫌悪に陥るのが普通だが、ちっともその気配がないので困ってしまう。



電源を入れてみると一応動くが、再生と録画ができない。先にポチったものは配線シートが切れていたが今回のものは大丈夫そう。機構部が壊れているか調整がずれているようだ。ときどき画像が見えるのでトラッキングの問題か?先にオークションで購入したものと合わせて1台完動品を完成させてみようと思う。いずれにしてもしばらく楽しめそうだ。