混合水栓のパッキン交換

かねて(数ヶ月前)からのかみさんの要求でキッチンの混合水栓の水漏れを補修する。混合水栓の構造が分からなかったのでそのままにしていた。

混合水栓は構造が複雑でどのように補修するのか、インターネットで調べてみたが混合水栓自体の構造がノウハウのようで図面が見あたらない。

そこで「えいやっ!!」とばかりに分解することにする。混合水栓は数万円する代物で壊すと代償が大きいが・・・


今回補修するのは以下の写真のような混合水栓である。混合水栓の根本に水漏れが生じている。蛇口からの水がポタポタと落ちているのではないので複雑な混合水栓部分のパッキン劣化ではないようだ。




○印の混合水栓部分にもパッキンがあるが今回は交換しない。シングルレバー混合水栓はレバーの3次元の動きで流水の強弱、お湯と水の混合割合をコントロールする。仕組みはなかなか興味有るところであり、ノウハウの固まりである。

混合水栓部分はネジになっているので鷲掴みにして回転して外す。




下の写真のように蛇口部分を上に抜き取ると2つのパッキンが入っているのが分かる。





混合水栓の断面図を模式的に示すと以下のようになる。水漏れの様子から下の図のパッキンが劣化していると思われる。






パッキン2つとテフロンのスペーサ1つを外す。パッキンは堅くなっておりかなり劣化している。10年以上替えずに使用しているので劣化もやむなしである。

近くのDIY店に行ったが、このパッキンは特殊なサイズで売っていない。メーカーに注文しないと手に入らないようだ。途方に暮れてDIY店をうろついているとパッキンを作ることが出来そうな道具があった。




下の写真にあるように「円形切り抜き用カッター」と「3mm厚のゴム板」である。これでパッキンを作る。ゴム板は「特殊形状のパッキン用ゴム」と書いてあったので使えそうだ。




下の写真のように、このカッターは優れものだ。円の中心に傷を付けたくないときの押さえが付いている。この押さえは着脱が可能で、外すとピンが露出する。




下の写真のように、パッキンを作るときは正確な同心円を描く必要があるので、押さえを取り外しピンをセンターに合わせてゴム板をカットする。




パッキンの内法をノギスで測る。




パッキンの厚みと幅も同様にノギスで測る。




内法は実測値より少し小さめ、外法は実測値より少し大きめに寸法を決めゴム板をカットする。



このように綺麗に切り抜くことが出来る。




外法を寸法通りに切り抜いた後、両面テープでずれないように固定して、センターにカッターのピンを合わせて同心円で切り抜くと写真右のようなパッキンが出来上がる。




後は出来上がったパッキンを所定の位置にはめ込んで、分解と逆の手順で混合水栓を組み上げる。とりあえず水漏れは止まったようだ。

今回使用した「円形切り抜き用カッター」は正確な切り抜きが出来とても重宝した。カッターの刃を固定するバーに目盛りが打ってあるが正確ではないので、実際使用するときは目盛りを当てにせずセンターとカッター刃の間を実測して調整した方が良いだろう。







「作品の紹介」に戻る