ワインの勉強
第1話 きっかけ

第2話 ワインの勉強の難しさ

第3話 勉強方法

第4話 続く







ワインの勉強を始めようと思ったきっかけ

もともと、お酒には弱い家系で私も例に漏れず下戸である。が、学生時代に体育会系部活動に専念したため、飲まずにはすまされなかった。

このような状況から一時期多少飲めるようになった。ただ、もともと弱いので社会人になって飲まないで居ると、だんだん元に戻って再び殆ど飲めない下戸に戻った。

ただ、酒場の雰囲気は好きで飲めないのに飲み会には進んで参加することにしている。

といったわけで、好んでお酒を飲もうとはしていなかったが、フランスで生活したせいでワインに親しむ機会が多く再びお酒に縁が深くなった。

ワインは日本のお酒と位置づけが異なり、あくまでバイ・プレーヤーである。日本のお酒は逆で「お酒を楽しむための食材」といった発想がある。

気の利いたかみさんを自慢するのに、旨い酒に合わせた「つまみ」が作れるというのがあるし、チョットした「つまみ」を特集した本も数多く出版されている。

お酒が主役なのである。

ワインに対するフランス人の考え方は日本のお酒と全く異なる。フランス人にとってワインは、料理をおいしく食べるために必要であり、あくまでも食卓の重要なバイ・プレーヤーである。

ずいぶん高価なワインがあるが、あくまで料理を引き立てる脇役で、フランス人同士の食卓でワインのうんちくを聞くことは滅多にない。もっとも日本人とフランス人が食事をするときには、「刺身が食べられるか」が話題になるようにワインの銘柄が話題になることはある。

フランス人が日本人を接待するときは、その重要度に応じて食事に出してくれるワインの価格が異なる。日本人は必ず「銘柄は何ですか」と聞くので、それ相応のワインを用意しているのである。

しかしながら、日本人に答えているフランス人に心なしか軽蔑のまなざしが感じられるのは私だけだろうか。

ところが、このワインは○○という理由から食材に良く合っていことをコメントすると、一目置いて親切に説明してくれる。

○○という理由がポイントで
食材が地方特産のものであれば、その地方のワインを、あるいは、料理に使ったワインと同じワインを、あるいは、食材に定番とされているワインがある場合はそのワインを、そして皆さんよくご存じの、魚介類には白ワイン、肉類には赤ワイン、デザートにはシャンパーニュか甘口ワインを、と選んだ根拠を軽く説明するのである。

元来、私は食道楽ではなかったが、ワインの勉強を機会に「おなかが太ればいい」といった食の考え方から脱却し、食を楽しもうという発想に切り替えようと思った。

もちろん、先立つものが無いので贅沢をするつもりは全くない。安い食材でもかまわない。その食材のおいしさを最大限に引き出し、食事を楽しむためのワイン選定を学ぶのである。(会社での昼食のように10分で済ませるうどん・そばなどは言語道断である。)

これを実行するために、食材を引き立たせるワインの選択方法を勉強してみようと思った。

前置きが長くなってしまったが、要するにワインの勉強のために「ソムリエ(ソムリエ、アドバイザ、エキスパート)」の試験を受けようと思い立ったのである。

ところがである。「ソムリエ」の資格を取るための勉強は簡単ではなかった。このコラムはワインの勉強の一部始終を、今後受験される皆さんにも役立つようにまとめてみた。



ワインの勉強の難しさ

ワインについて、うんちくを語る人間が多いということは、ゴルフと同じで難しいということである。解説本も山のようにある。解説本が山のようにあるという事は、いろいろな解釈があるということである。

物事が難しい理由には、大きく分けて2つ有るような気がする。一つは、人間の本能に根ざした思考・行動や人間の体格に合っていないのを無理してやろうとすることから難しい場合と、もう一つは、そもそも物事が複雑で、体系的に整理し難い場合である。

たとえば、ゴルフは前者で(ゴルフを例に出してしまって、ゴルフ好きの人には申し訳ないが)上手になるポイントは「支点を中心にしてクラブ・ヘッドを円弧に沿って綺麗に回してボールに当てる、フェースの当て方を工夫して球筋をコントロールする」ことであると思う。

そもそも人間の腕は両腕でクラブを握るとすると肩幅を底辺とする2等辺三角形になり、人間の体の構造上、この2等辺三角形を1つの点を中心に回すことが無理である。

そもそもゴルフに合っていない人間の体を使って、微妙な調整をしながらプレーをしていくので難しさが生じる。また、だからこそメンタルな面など運動そのものとは直接関係ないようなことまでプレーに影響することとなる。

一方、ワインは後者であると思う。理科系の発想しかできない私のような人間からすると、「一見複雑なように見える現象は必ず単純な法則に従って発現しているはずだ」、という思い込みがある。

複雑で体系的に整理し難いものも、たまたま今は一貫した法則を見いだせないでいるが、何時かは(どれくらい時間を要するか見当も付かないものもあるが)、簡単な法則に従っていることが解明されるはずである。(と信じている)

このような人間が暗記を中心とした勉強を続けるためには、まず体系的に整理して覚えるという手段を使うのである。

が、意に反してワインの世界は科学的・理論的なものはあまりなく(と思える)、ただ単に複雑である。理論を使って体系的に整理できないのである。

ワインの勉強をとりあえずしてみようと思ったものの、私の最も不得意とする分野であり、複雑であり、ひたすら覚え込む暗記中心の世界であったのだ。

とはいえ、とりあえずボケ始めた頭を、これ以上退化させないためにも挑戦してみることにした。かくして悪戦苦闘の6ヶ月間が始まったのである。(勉強をスタートしたのは2006年3月からである)





勉強方法

いったい何をどのように勉強したら良いのか。とにかく試験を主催している「日本ソムリエ協会」の」ホームページを参照し、教本なるものを手に入れた。(これは価格が恐ろしく高くびっくりした、発行部数が少ないので単価が高くなったのだろう、売れない大学の教授が講義で使用するテキストのようなものだ)

教本を見て唖然とした。ワインに関するデータ集といった趣で、素人に体系をわからせようということを目的に編集されているテキストではないのである。

ワインのプロが今まで得た自分の知識を整理する意味では非常に使い勝手が良いテキストであると思う。が、素人にはほとんど役に立たない。

これではどうしようもないと思い、過去の問題を分析することにした。(通常資格を取るときにはこの手段に頼ることが多い)

ところが、2004年と2005年の傾向は似てきているが、それ以前の問題は大きく傾向が異なっており、過去の問題だけを分析しただけでは、いったいどのような傾向で何を学習すべきか的を絞りきれないのであった。

関連ホームページを検索していると、

「ソムリエ試験対策ワインエチュード(http://www.gem.hi-ho.ne.jp/e-navi/sommelier/index.htm)」

というサイトにたどり着いた。毎月手危機的にメールマガジンを発行していて、1年間でちょうど教本の全範囲をカバーするようになっている。

内容を見ても、かなり要点を絞っていて何を覚えればよいのか体系的に整理してある。あまりにはしょりすぎているが、そこのところは教本でカバーするということで素人にとっての勉強の指標となりそうな気がした。

とりあえず、このメールマガジンに頼り切って勉強することにした。






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